退職代行体験談
私は以前、某外資系テレマーケティング企業で約2年間働いていました。
最初は、新しい環境に慣れず苦労しましたが、コールセンターなので、何度も同じフレーズを繰り返しているうちに、慣れてきました。
しかし、この企業は常に数字に対して厳しい目をもっており、定期的なレポート提出やKPIの達成に重きを置いていました。私たちセールスエージェントには、クオーター（定められた売り上げ目標）が設定されており、不達成だと、報酬がカットされたり、クオーター達成に失敗した場合は、解雇されることもありました。
そんな中、私はある日、上司から「今月のクオーターに到達するように頑張ってくれ」と言われました。私は、自分なりにがんばってクロージングのデモンストレーションを何度もやり直し、ついにそのクオーターに到達しました。ところが、数日後、人事から「実はそのクオーターは、月の途中で設定されたもので、あなたは達成とは認められませんでした。」と告げられました。
私はその時、今までがんばってきた自分の努力が相手ミスで無駄になってしまうことに腹を立て、やり場のない気持ちになりました。そして、もうこの会社に残る意味がないと思い退職を決断しました。
しかし、退職に際して、人事と上司から、クオーターに達成していなかったこと、もしくは過去のセールス成績が低いことを理由に、給与や退職金などの支払いが減らされると言われました。しかも、直属の上司は休暇中で、突然の退職に戸惑っていたため、書類手続きも不十分な状態でした。
結局、退職金はほとんど受け取れず、給与も支払われていない期間がありました。その後、上司からのブラックリストに載せられ、同業他社でもしばらくの間、就職できない状況に陥りました。
私は、この会社での経験から大きな教訓を得ることができました。セールス成績という数字に執着するあまり、人間としての尊厳を踏みにじるような取り立て方をしている企業は、従業員に対して不適切な扱いをすることがあるのだということを知りました。
今回の経験をもとに、私は自分のライフワークを考え、今後は、ビジネス形態や雇用方法などを深く考えた上で、働ける企業を選ぶことにしました。
