退職代行biz

私が勤めていた会社は、大手IT企業でした。私が入社した当初は、新たに立ち上げたプロジェクトのメンバーとして、フルタイムで勤務していました。しかし、私が退職するまでの約2年間、何度もプロジェクトが変更になったり、上層部の方針変更によって方針が180度変わることがありました。

最初の数ヶ月は、プロジェクトに没頭し、定時に帰るという選択もできず、残業続きで、土日出勤も当たり前のように行っていました。その中で、仕事や同僚との人間関係にも慣れてきて、楽しく仕事ができるようになりました。

しかし、プロジェクトや上層部の方針変更によって、何度も方針が変わり、進めていた仕事を一からやり直すことが度々ありました。私たちメンバーの中にも、やっていることが分からず、何を目指しているのか分からないという人もいました。

そのうち、方針変更が多すぎて、プロジェクトの方向性も定まらなくなり、私たちも仕事に疑問を持つようになりました。私自身も、方針が変わりすぎることで、自分が何をやっているのか分からなくなり、仕事にやりがいを感じなくなってきました。

そんな中、私は転職を考えるようになり、次の職場が決まり、退職することにしました。しかし、会社側は私の退職を許してくれず、数回にわたって退職の意思を伝えても、話し合いが進まなかったのです。

退職するためには、会社の許可が必要ということで、上司に相談し、退職相談をすることにしました。すると、上司からは「開発プロジェクトを中途で抜けることは許さない」と言われ、パンフレットなど読んで勉強する時間を設けたり、今後のキャリアプランについて話をするといった対応を受けました。

私自身は、開発プロジェクトを中途で抜けることが辛いと思っていたので、何とか退職できないかと考えました。しかし、相談に行った上司から「あなたは、プロジェクトから抜けていくことで、同僚たちに迷惑をかけることになる。それを考えているのか？」という言葉を言われ、私は自分が悪い人間だと思い、自信を失っていました。

お金も貯めておらず、退職金も少なかったため、心が折れかけていたところに、同じフロアにいた先輩が励ましてくれました。彼女は、自分が退職手続きをする際に丁寧に話し合いをしてくれる会社に転職したため、退職手続きに色々と問題が出たことがないと言っていました。

共感してくれる人がいたことが本当に嬉しく、退職の意思を上司に改めて伝えました。すると、上司からは「今回は許すが次回からはちゃんと考えた方がいい」と言われました。

結局、私は退職手続きを終えることができましたが、退職することがこんなにも大変だとは思いませんでした。今回の経験で、私はもう一度、自分が真剣に働きたいと思える会社を選ぶことを考えるようになりました。