退職代行体験談
私は長年にわたり写真を撮り続けてきましたが、そのなかで最も苦い思い出は退職トラブルです。
私が働いていたのは、ある大手写真スタジオでした。長年勤めたこの会社で、私はいくつもの賞を受賞し、多くのお客様からの評価を得ました。しかし、ある日私は突如、人事から「退職届を提出しなさい」と言われました。
私には、どんな理由でこんなことが言われたのか分かりませんでした。私は出来る限りの説明を求めましたが、人事は答えずに「会社都合での解雇」と言い放ちました。
私は、本当に理不尽な状況に置かれてしまいました。退職金はもちろん、ボーナスや残業代、使っていた研修の費用までが一切支払われることはありませんでした。そして、私が撮った作品も、全て会社の所有物とされ、手放すことが出来ませんでした。
その後、私は法的な手段を取ることにしました。私が残業して撮影した仕事の証拠、つまり写真のプロッフや写真の仕上がり画像といった証拠を提出し、退職金や残業代を請求しました。しかし、会社側は、「上手く仕事ができなかった」という理由で訴訟を起こされると脅してきました。
悪徳な会社の奇行に絶望し、私は法廷闘争を試みることを取りやめました。それでも私には、彼らによって奪われた全てのことがありました。私が残してきた作品と写真は、私自身が投資し、残してきた宝物たちでした。
私が退職した理由は、プライベートでの事情です。子供が産まれ、彼らが成長するにつれ、時間に制限があることが明らかになり、会社と話し合いを持った結果、退職が決まりました。
しかし、会社側は私の退職を認めずに、解雇として扱い、私に多大な損失をもたらしました。私が手塩にかけて守り育てた作品も、人気が高いものやしっかりと技術的に取り組んだものが多く、売却しなければならないのは本当に心苦しかったです。
この体験から、私は企業や会社の欠点、いや、むしろ悪徳的な行動について深く知りました。一方で、私は自分が持つ「宝物」や「価値」を大切にし、自分自身が作り上げたものを守ることの重要性をあらためて感じました。
私がリベンジと限定しているわけではありません。しかし、この身に染みる体験が私に学びをもたらし、時間が経っても私の心の中から消えることはありませんでした。特に、写真家が、作品を残すこと以外にも、自分自身が後ろ向きになることがなく、後世に向けて、常に前向きな姿勢を取る必要があると感じるようになりました。
今回の体験により、私は新しい道を探すことになりました。退職してから6年が経ち、現在は、自分でスタジオを立ち上げ、写真と映像制作の仕事を自分のやり方で続けています。私は、信じられないほどのサポーターに支えられています。
結局、私にとって不幸な退職トラブルは、長い軌跡の一部として取り扱っていくことが必要であると思います。それは、自分自身が価値あるものを持っていたことを忘れず、常に自分の信念に従って前進することが、写真家にとって最良の選択であると思います。
