退職代行体験談
私は、ヨガインストラクターとして10年以上のキャリアを持っていました。その間、何度か転職もしましたが、最後の職場であるヨガスタジオでの退職トラブルが一番大きなものでした。
私が在籍していたヨガスタジオは、比較的新しいスタジオで、オーナーは若くて野心的でした。私はそこで、週に5日間、朝から晩までヨガのクラスを担当していました。最初の2年間は特に何の問題もなく、とても楽しく働いていたのですが、ある日突然、上司のオーナーから「今後は、あなたが担当するクラスの内容を変更してほしい」と言われました。
私はとても驚きましたが、オーナーは「お客様からクレームがあった」と言っていました。しかし、どのようなクレームがあったのか具体的には言われず、私が担当しているクラス自体が一方的に悪いと言われたのです。
それでも私は、この問題を解決しようと、オーナーと一緒に新しいクラス内容を考えました。しかし、新しいクラス内容を提案しても、それも「お客様が望むものとは違う」と言われ続けました。
そして、遂には「あなたはもうヨガインストラクターとしての能力がない」と言われ、契約を打ち切られました。
私は非常にショックを受けました。自分自身の能力を疑い、自分が悪かったのではないかと考えるようになってしまいました。
しかし、ある日、常連のお客様から声をかけられたのです。「あなたが辞める前に、お客様アンケートを取りたいと思っていたのですが、それをしたことがありませんでした。でも、私たちはあなたのクラスをとても良いものだと思っていたし、あなたが一番人気があるインストラクターだったと思います」と言ってくれました。
その言葉に私は救われました。最後まで自分のクラスを受けてくれていたお客様たちが、私の能力を認めてくれていたのです。
そこで私は、オーナーに戻り、お客様の意見を伝えました。そして、お客様からのアンケートをきちんと取り、その結果をオーナーに報告しました。
今回の問題は、私自身のモチベーションが下がってしまったこともありましたが、それよりも、オーナーとの間でのコミュニケーションの欠如が一番の原因だと思います。
何か問題が起こった場合には、まずはお互いが話し合い、解決策を一緒に考えることが大切だと痛感しました。
今後、私はこの経験を活かし、自分自身の能力を信じ、また、オーナーとのコミュニケーションも十分にするように心掛けていきたいと思います。
