退職代行体験談
私は数年前、ある美容室でヘアスタイリストとして働いていました。当時は、お客様に満足していただけるよう、毎日のように練習を重ねていました。
しかし、ある日、突然上司から「明日からもう来なくていい」と言われてしまいました。理由は「お客様からクレームが多い」とのこと。私はショックを受け、それでも何が原因か聞こうとしましたが、上司は詳しく答えてくれませんでした。
それからしばらくして、私の元同僚から「あなたが辞めた理由が社内でばらされている」という話を聞きました。どうやら、私がクレームの原因とされ、その情報が社内で拡散されたようです。
私は嘘をつかれたような気持ちになり、その上、就職活動でも辞めた理由を聞かれて断られることが多かったため、精神的にも参ってしまいました。
そこで、労働相談所に相談したところ、上司の言動が不当解雇にあたるとのアドバイスを受けました。私は即座に雇用問題解決支援センターに相談し、解決するために動き始めました。
まずは、上司と話し合いをするために、解決支援センターのアドバイザーが同席してくれる場を設けてもらいました。その場で、私がクレームの原因であると主張されましたが、私自身がクレームの原因ではないことを納得できるまで主張し続けました。
また、会社側には、私が受けるべきだった正当な手続きを踏んでいなかったことに対する謝罪と、これからは正当な手続きを踏んでいくことを改めて認識するように求めました。
その後、会社側から円満に解決するための話し合いが続き、私が訴訟を起こすことなく、和解することができました。
今思えば、当時はなんとかこの問題を解決してしまいたいという一心で会社側と話し合いを重ね、個人的に多大な負担を強いられたことは否めません。しかし、その苦い思い出から、労働法の知識と、問題を早期に解決するための対処法を学び、今の私があるとも言えます。
最後に、同じような問題に直面しているヘアスタイリストのみなさんへ。会社側が不当解雇を行っていた場合は、即座に労働相談所などの専門機関に相談してください。自分で一人で抱え込まず、的確なアドバイスを受けることが、事態解決のカギになります。
